カナディアンロッキーを歩く ~その6~ [ハイキング / トレッキング]
ヒーリー パスの ~お花畑~
ハイキング・・・6日目 最終日の今日は、バンフ国立公園で、グレーシャーリリーやインディアンペイントブラシの咲き乱れる丘の “ヒーリーメドートレッキング” で締めくくる。今までになくハードな行程だ。
***** 6 ヒーリーメドー トレッキング *****
歩行距離:約18.4km 歩行時間:約7時間 標高差:約655m |
スタート地点の標高:約1,675m 終了地点の標高:約2,330m |
※本日の見どころ:ヒーリークリークを登り切った地点に広がる大草原。グレーシャーリリーは時期的に過ぎているが、インディアンペイントブラシなどの花が一面に咲き誇る丘が楽しみ。
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トレッキングはサンシャインスキー場の駐車場。ヒーリーパスは谷に沿って緩やかに上っていく。ヒーリーキャンプ場を過ぎると、道は狭くなり少し急坂となる。シンプソンパスとの分岐を過ぎると草原が広がりやがて森林限界付近となる。折り返し地点は丘を登り詰めたところ。
サンシャイン ビレッジ
9:40 “サンシャインビレッジ” をスタート。今日は、どうやら雨の中を歩き続けることになりそう。
途中にある木製の橋
谷の底(ヒーリー クリーク)を歩くので、橋を何カ所も渡る。上左端のように簡単な橋もある。何れも手すりは片側だけのもの。水はかなり冷たい。
*** 歩き初めて直ぐに ~出会った 花 ①~ ***
マウンテン ファイヤーウイード(Mountain Fireweed)アカバナ科 アカバナ属
和名:ヒメヤナギラン ヤナギランとよく似ているが、こちらは背丈がかなり低い。ヤナギランは “Common Fireweed” といい、ツアー中に出会ったのはまだ蕾の状態だった。
トゥイン フラワー(Twinflower) スイカズラ科 リンネソウ属
和名:リンネソウ 花が対になって咲くことから “メオトバナ” と言う別名がある。常緑の小低木で、日本では北海道と本州中部地方以北の亜高山帯~高山帯の林下に生育する。
ブラックティップド グランセル(Black-tipped Groundsel)キク科 サワギク属
北米名の ~Blacktip(先端が黒い)~ は苞葉の先端が黒いことからついたという。
フランクリンズ レディス スリッパー(Franklin's Lady's slipper)ラン科 アツモリソウ属
花の形や大きさが雀の卵と似ていることから、スパロウズ レディス スリッパー との別名がある。
ヴィーナス スリッパー(Venus Slipper)ラン科 ホテイラン属
日本の本州中部地方以北の山地帯~亜高山帯に生育する “ホテイラン” の母種にあたる。葉は1枚しかない。
グリーニッシュ フラワード ウィンターグリーン(Greenish-flowered Wintergreen)
イチヤクソウ科 イチヤクソウ属
北米名 ~Wintergreen(冬の緑)~ は冬になっても葉は緑のままということから。
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シンプソンパスとの分岐を過ぎて、ゆる~い上りに
12:15 キャンプ場を通過。やがて道は上りが始まる。道沿いにお花畑が続く。赤い花は “インディアンペイントブラシ” のようだ。
針葉樹林の下は・・・・・お花畑
黄色の花は “キク科” の植物だろう。緑の草原に赤と黄色がよく目立つ。
*** 針葉樹林の下を彩る 花 ②~ ***
グレーシャー リリー(Glacier Lily)ユリ科 カタクリ属
日本のカタクりの花は青紫色だが、グレーシャーリリーは黄色の花。
バンフ国立公園のヒーリーメドーの “カタクリの群生” は特に素晴らしいという。日本で出回っている園芸品種の “キバナカタクリ” とは品種が異なるのだろう。
まもなく群生地の “ヒーリーメドー” 。しかし、7月中旬では開花が終わっている頃。ここで咲いているが限界だろう!!
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間もなく・・・ヒーリーパス の トレイル エンド 地点に・・・
*** ヒーリーメドー 覆い尽くす 花たち ③~ ***
丘全体を飾る・・・・・“インディアン ペイントブラシ”
インディアンペイントブラシはカナディアンロッキーの中で最も花色が多いという。色がつくのは花弁ではなく“苞葉” 。北米名 ~Indian Paintbrush(先住民の絵筆)~ は絵の具に染まった花を絵筆に見立てたという。
インディアン ペイントブラシ(Indian Paintbrush)ゴマノハグサ科 Castilleja属
~~~ カナディアンロッキーを代表する花で、いろんな色がある ~~~
日本には自生しないが、“エフデグサ” として流通しているかもしれない。とても交雑しやすい種なので、多様な色が見られる。草原一杯に咲く様はとても素晴らしい!!
ロウ ラークスパー(Low Larkspur)キンポウゲ科 ヒエンソウ属
折り返し地点近くで、雨に降られ、おまけに ~雹~ 。ついに引き返す羽目に。慌てて一眼レフをリックに入れる。だが、初めて出会う花にはコンパクトデジカメで対応。歩きながら撮るためピンボケに(残念)。
引き返す直前の ・・・・・ 1枚
この後、頭が痛くなるほどの雹に見舞われる。しばらくすると地面が白くなるほどに。後は黙々と来た道を引き返すだけ。
最終日のトレッキングは目的地直前で引き返す。
でも、会いたかった “グレーシャリリー” や “インディアンペイントブラシ” 、ラン科の “スリッパー” などに出会えたことで満足したハイキングとなった。
次回は ・・・・・ おまけ お届けする予定です。
ご訪問ありがとうございました。
ご訪問ありがとうございました。
タグ:201908
多くの花に巡り合えたトレッキングでしたね(^^)
by 我流麺童 (2019-08-18 06:26)
おはようございます。太平洋高気圧の勢力が依然強いのか、まだまだ暑い日が続きますね。
我流麺童さん:ヨーロッパアルプスとは少し違ったものが見られて、随分と楽しめました。
ご訪問ありがとうございます。
tochimochiさん
tochiさん
by michi (2019-08-18 08:41)
こんにちは^^
リネンソウ、図鑑で見て会いたいと思っていました。
アツモリソウのようなお花、珍しいですね。
キバナカタクリのようなお花が綺麗ですね♪
目的地を目前にして、戻らなければならなかったのはちょっと残念かもしれませんが、これだけのお花畑が見られたのですから...^^
by いろは (2019-08-18 14:20)
日本で見ている高山植物は見飽きている花も有りますが
こうして外国の花を沢山見られるのは新鮮味があって
飽きないで見られそうです。キバナカタクリに似た花も
観て見たい種です
by g_g (2019-08-18 16:26)
トレイルエンド付近の皆さんの歩きっぷり、上り坂に少しお疲れモード!?
雹はちょっとびっくりでしたネ!?
by Mitch (2019-08-18 17:45)
涼しそうと思ったら最後は雹ですか。
災難ででしたね。
by 夏炉冬扇 (2019-08-18 18:42)
さすがカナディアンロッキー、素晴らしいお花畑です。
グレーシャーリリーはまさに黄色いカタクリですね。
見慣れた花を見るとホッとします ^^
by tochimochi (2019-08-18 22:24)
こんにちは。相変わらずの暑~い天気です。朝、白菜や大根の種を播いたんですが心配ですね。一雨欲しい所です。
いろはさん:リンネソウを初めて見たのは長野県東御市の池の平湿原だったような気がしますが、もう少し赤が薄かったようです。“トウイン”とあるように、花が対になって咲くのが特徴ですね。
g_gさん:日本のものにどこか似ている花、たくさんあるんですね。
Mitchさん:この日の距離が一番長いので、心配していたんですが、高低差が気にならなかったので“雹”さえ降らなければ、最後まで行けたんですが、残念でした。
夏炉冬扇さん:雹ってたくさん降ると痛いんですね。
tochimochiさん:今、あらためて写真を見ているんですが、日本の花とどこが違うのかわからないものがたくさんあるんです。詳しく撮ってくるべきだったと反省してます。
ご訪問ありがとうございます。
シラネアオイさん
沈丁花さん
yamさん
ぶらり爺さん
ゆるりさん
よしころんさん
ネオ・アッキーさん
侘び助さん
グリーンさん
端ドラさん
by michi (2019-08-19 11:39)
自然には手を加えない。
渡渉も本来なら歩かなければならないのでしょうが、必要最小限の木橋ですね。
手摺りがあるだけでも上等です。
by Baldhead1010 (2019-08-20 05:06)
“自然には手を加えない” その通りですね。“本来のトレッキングやハイキングは自然のままの姿を楽しむ” ことにつきるのでしょう。危険な動物との出会いもしかりで、熊との遭遇も想定内で、自己責任で対処が基本なんでしょうね。
Inatimyさん:ご訪問ありがとうございます。
by michi (2019-08-20 12:01)
沢山の花に出会えて良かったですね~michiさんは花の名前を付けて下さってるので有り難いです。ま、見て3日もすれば忘れますが、見た事あるな・・程度は長く覚えていますから・・・。
何の役にも立ちませんがレイクルイーズのホテルでトイレの浮子の鎖が絡まって流しっぱなしになったのを自分で応急処置したことを思い出しました。
by OJJ (2019-08-24 14:27)
グレシャーリリー初見です!数多くの高山の花々を見せて頂いて世界が広がった気持ちです。
michiさんの写真は花の名前が付けられているので分かり易いです!
by OJJ (2019-08-25 11:19)
素晴らしい花々ですね! カナディアンロッキーならではの花もみれて族の充実の花旅でしたね。行ってみたくなります!
by Jetstream (2019-08-26 08:14)