志賀高原に咲く花(2) [植物園・自然園]
志賀高原 ~東館山高山植物園~
志賀高原(東館山~赤石山~大沼池)トレッキングの途中、寺子屋峰(標高2125.2m)から眺めた高山植物園。中央やや左の山頂付近にゴンドラ山頂駅が見える。その手前に植物園が広がる。(2017.9.1)
宜しかったら・・・・・続きをご覧ください。
☆☆☆☆☆ 東館山高山植物園の花 ~続き~ ☆☆☆☆☆
イブキジャコウソウ (伊吹麝香草)
海岸付近から高山帯にかけて生育する低木だが、基本は高山植物。ハーブとして知られている"タイム"の仲間で、香りが大変よい。
キバナノカワラマツバ (黄花河原松葉)
アカネの仲間で河原や草原に生育する。高山でもよく見られる。
イワイチョウ (岩銀杏)
多雪地の亜高山帯~高山帯にかけての湿原に群落をつくることが多い。和名は葉の形がイチョウの葉に似ていることによると言う。
クサボタン(草牡丹)
和名は、葉が牡丹の葉に似ていることからと言う。
ウラジロヨウラク (裏白瓔珞)
湿った草原や湿地、林縁に自生するツツジの仲間の低木。和名は壺型の花が仏像の装身具~瓔珞~に似ていること、葉の裏が白いことからついた言う。月山では萼の長い"ガクウラジロヨウラク"が混在していた。
コケモモ(苔桃)
ツツジ科の常緑小低木。実は食用になり、"コケモモジャム"もあるようだ。生はまだ口に入れたことがない。
ツガザクラ(栂桜)
ツツジ科の常緑小低木。日本固有種で高山の岩場に自生する。上の花は白一色に近いが、花弁にもっと桜色が入ると綺麗だ。
キンロバイ(金露梅)
バラ科の落葉小低木。亜高山帯~高山帯の蛇紋岩や石灰岩の岩礫地に生育する。
☆☆☆☆☆ 信州大学志賀自然教育園の花 ☆☆☆☆☆
信大自然教育園入口
信州大学教育学部の付属施設。志賀草津道路(国道292)沿いに入口がある。上の写真の左端に"コシアブラ"の木がある。春の山菜としてよく採るが、こんな大木になるなんて思いもやらなかった。
看板~~志賀自然研究路案内図~~
自由に出入りできると言うことで、"ロックガーデン"を中心に見て回った。
コウレンゲ(紅蓮華)
レンゲツツジの花色は橙赤色がほとんどだが、様々な花色の変異種があると言う。濃朱紅色のコウレンゲ(本種)、紅黄色のカバレンゲ(樺蓮華)、黄色のキレンゲ(黄蓮華)などである。
クロヅル(黒蔓)
ニシキギ科の落葉つる性木本。右上円内の5弁の花を円錐状にたくさんつける。
ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)
ツツジ科の落葉小低木。花弁が赤みを帯びた緑白色で、雌しべの先がゾウの鼻のように折れ曲がるのが特徴。
イワハゼ(岩黄櫨)
ツツジ科の常緑小低木で別名をアカモノと言う。右円内の実はイワハゼに間違いないと思うが、中央の実はもしかしたら・・・・・"シロモノ"?
シラタマノキ(白玉の木)
ツツジ科の常緑小低木で、別名を"シロモノ"と言う。もしかして、上の写真はシラタマノキの果実だろうか?
オニアザミ(鬼薊)?
アオヤギソウ(青柳草)
山地の林内や湿った草原に生える多年草。和名は緑の花色と柳に似た葉の様子からついたと言う。高山には草丈が低い"タカネアオヤギソウ"が生育する。
イワオウギ(岩黄耆)
亜高山帯~高山帯にかけての草地や砂礫地に生育する。
エゾシオガマ(蝦夷塩竈)
亜高山帯~高山帯の草地に生育する日本固有種。
キンコウカ(金光花 金黄花)
亜高山帯~高山帯の湿地や湿原に自生する。ときに群落をつくり、緑の草原の中に黄色い花が目立つ。
タテヤマウツボグサ(立山靫草)
花が大きくて色が濃いので、亜高山帯~高山帯の草地に自生する"ウツボグサ”だろう。
まだ蕾の ~クガイソウ(九蓋草)~
"蓋”は笠などかぶるものを数える単位。和名は茎に輪生する葉が"九層"になっていることからついた名だと言う。
キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)
ヤマオダマキのがく片は紫褐色で、距まで黄色のものを別品種~キバナノヤマオダマキ~としている。ただ、がく片の色は様々な段階に色があって、両者の区別は厳密にはできないように思う。
☆☆☆☆☆ おまけ・その1 ~猛暑に咲く中庭の花~ ☆☆☆☆☆
むかご(胚芽)をつける ~~オニユリ~~
ハイビスカス
☆☆☆☆☆ おまけそ・の2 ~至仏の花~ ☆☆☆☆☆
~~~ ホソバヒナウスユキソウ ~~~
次回は・・・・・至仏山フラワートレッキングを予定しています。
ご訪問ありがとうございます。
タグ:202107
ウラジロヨウラクの名前由来、興味ありました。それだけ仏が昔は近かったんでしょう。
by 夏炉冬扇 (2021-07-25 09:53)
こんにちは^^
高山植物は小さい頃に図鑑で見ていて、大人になったら是非アルプスへ行こうと思っていました^^
こちらは珍しいお花の宝庫ですね♪
コウレンゲは初めてです。
カバレンゲ、キレンゲは見た事がありますが...
夏は暑いので辛いですが、このようなお花が見られるのが嬉しいですね。
by いろは (2021-07-25 14:05)
見たことのあるお花は、オニユリとハイビスカスぐらいです^^
お山の涼しさを感じる花々ですね。
by Baldhead1010 (2021-07-25 14:35)
ツガザクラってサクラの花には似ていない気がしますが、
どうして桜の名前が付くのでしょうか?
by Mitch (2021-07-25 18:06)
キバナカワラマツバ、昔時々海岸近くの場所で見かけましたが
地震の津波ですっかり見られ無くなりました、懐かしい花です。
by g_g (2021-07-25 18:50)
おはようございます。ご訪問 & コメントありがとうございます。まもなく台風8号が接近しそうですね。勢力が衰えてきたとはいえ、上陸は困りますね。雨は欲しいんですが、台風となると話は別です。
夏炉冬扇さん:"瓔珞"は仏像の装身具と言うことは前から知ってはいたんですが、ツツジとは結びついはいませんでした(ホントのところ)。前回のコメントへのお礼の文が抜けていました(書いたはずなのに、確かめませんでした)。失礼しました。
いろはさん:コウレンゲは、このとき初めて見ました。終わり頃の花だったので、完全な形ではなく少し残念でした。暑い時期は高山を歩くのがいいですね。志賀高原に咲く花(2)をUPする前に尾瀬の"至仏山"を歩いてきました。
Baldhead1010さん:高山の花はその土地独特の花が咲いていて、歩いても楽しいですね。
Mitchさん:形は違いますよね。花に"桜色"が入っていることにちなんでのネーミングとありました。月山 フラワートレッキング <1.早春~初夏の植物>https://dsimi-u.blog.ss-blog.jp/2021-07-11を是非参照ください。
g_gさん:津波で海岸線が大変わりしてしまいましたからね。以前の植生が見られるようになるのには、残念ながらかなりかかりますね。
ご訪問ありがとうございます。
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by michi (2021-07-26 09:27)
山に咲くオダマキ、淡い色合いがいい感じでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2021-07-26 13:12)
イブキジャコウソウは葉に触れると芳香が移りますね。大好きです。コケモモの実は暑いときに見つけると格好のデザートになってこちらも気に入ってます
その他見覚えのある花が色々あって楽しませていただきました。
by tochimochi (2021-07-26 17:36)
流石に高山での高山植物園だけにいろんな花が豊富ですね。
ウラジロヨウラクは大好きですが麓では育ちませんね。
でも高山に何でハイビスカスがあるの?。
by 旅爺さん (2021-07-26 17:44)
流石志賀高原、花の雰囲気が違いますね~良い時期をご存じの方は天候も選べて良いですね~ウラジロヨウラクみたいな丸い花は憧れです!
ウスユキそう・・鬼ユリやこの程度ならそれほど憧れませんがオダマキは秀逸。
by OJJ (2021-07-26 18:30)
こんばんは。明日は未明から雨になりそうですね。畑にとっては待望の雨ですが、台風の風が心配です。
ぼんぼちぼちぼちさん:ヤマオダマキと交配すると、黄色だけではなく茶色が入ってくるんだそうです。黄色だけのキバナオダマキを見たのは久しぶりでした。
tochimochiさん:私もイブキジャコウソウの芳香が好きです。アサマブドウ(クロマメノキ)はよくいただくんですが、コケモモはまだ酸っぱい時期にしか合わないので、完熟コケモモの時期に歩きたいですね。
旅爺さんさん:すみません、"オニユリ"も"ハイビスカス"も、我が家の中庭に今咲いている"旬の花”です。
これが高山にあると驚きますよね。
OJJさん:一番みたい花の時期を見込んでの山歩きやフラワートレッキング・ハイキングを楽しんでいます。ですから、今年は天候~畑仕事~コロナワクチン接種~・・・などい、いろいろと重なってなかなか思うようにいきませんでした。
ご訪問ありがとうございます。
まりっぺさん
mayuさん
by michi (2021-07-26 19:04)
志賀の植物園と自然園、まとめて山の高山植物がみれるなんていいですね。どの花も素敵です。こういった楽しみ方もあり、大変参考になりました。ありがとうございます。
by Jetstream (2021-07-27 12:22)
Jetstreamさん:最近の"山歩き”は、ほとんどが花を見てまわることに費やされています。そのため、一般的なコースや時間とは異なることが多くなります。時期も早春~春~初夏が多くなり、1年に多くとも3~4カ所に限られてシしまいます。
グリーンさん:ご訪問ありがとうございます。
by michi (2021-07-27 16:21)
こんばんは^^
さすがmichiさん、相変わらず細かく観察なさっていますね!
志賀高原今の家からは近いようで近くない距離かな…
コロナ禍ということもあり最近は近場でばかり歩いています。
庭のキバナノヤマオダマキもヤマオダマキMIX?という花も結構あります。
by よしころん (2021-07-29 20:02)
よしころんさん:キバナノヤマオダマキとヤマオダマキの交配種にはいろんな段階があるんですね。花色も黄色一色から紫褐色の濃さがいろんな段階で入るものがあって、”ヤマオダマキMix”という言い方がよくわかります。
至仏で"雷”と"雹"に会ってきました。
ネオ・アッキーさん:ご訪問ありがとうございます。
by michi (2021-07-29 20:57)