Flower-トレッキング ~鳴神山のカッコソウ~ [初見の花]
サクラソウ科 カッコソウ
今年度初めての "F-トレッキング” は鳴神山
初見の花を求めて、標高980mの山を歩いてきました。
宜しかったら・・・・・続きをご覧下さい。
(少し画像が多いです)
鳴神山トレッキングMap (ヤマレコGPS記録から)
出発地標高
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448m | 最低点標高 | 448m | 最高点標高 | 954m |
累積標高 | 上り | 655m | 下り | 644m | |
合計距離 | 6.17km | 合計時間 | 4時間54分 |
左の内 休憩他
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1時間35分 |
出発時刻: a.m. 7:40 到着時刻: p.m. 12:35
合計時間4時間54分の内、食事、休憩、現地ボランティアとの交流が
1時間35分あったので、実質歩行時間は3時間17分。
登山口駐車場は狭く、車10台位がやっと駐車できる程度。私達が到着したときには、ほぼ満杯状態。駐車スペースをやっと確保して遅い朝食を。食べ終わってすぐに出発。
登山口付近からいいなり岩場、そして食べたばかりにはきつい上りが始まった。
山の "緑” が目にしみる
黄緑色の木の葉が、重い足取りを和らげてくれる。気持ちのいいトレッキングが始まった。
"緑" の林の中にオレンジの色が目立つ
近づくと・・・・・"ヤマツツジ"
まだ蕾のツツジも!!
歩いていると・・・・・地面に紫色の花ビラ(?)が
上を見上げると、(雄しべが10本)おそらく"ムラサキヤシオツツジ"ではないだろうか。当たりを見渡すと、オレンジ色や紫色のツツジがあちこちに咲いている。尾根に向かって咲くツツジは、今が旬のようだ。
"檻の中の・・・ヤマブキソウ"
草木が網に囲まれている。きっと鹿をはじめとする動物たちの食害から守るために設置したのだろう。雪が少なくなって動物の被害が増えているという。彼らの生活環境が変わってきているのだろう。人里に近付いてきているのが(人が彼らの生活圏を犯しているのかもしれないが)心配。
マムシグサ
ウラシマソウ
上2つは、サトイモ科テンナンショウ属の植物。登山道には、網に覆われたテンナンショウ属と書かれた保護ネットも設置されていた。テンナンショウ属の植物も食害にあっているのだろう。"浦島草"の名前は、釣り糸を垂らしている姿から付けられたと聞いている。
フモトスミレ
今日初めての "初見の花" 。白色の花弁の所々が淡紫色に染まっていて、そこに濃紫色の条線が入り、距は短くてピンクに色づく。葉は鋸歯が細かく、葉脈に沿って白斑模様が入る。葉が立っているものがあるが、地面にへばりついているものが多いようだ。
葉の白斑が牧野富太郎博士が命名した"フジスミレ"に似ているが、花は違っていた。
肩の広場(標高931m)付近を通過
鳴神山 山頂 (9:31)
山頂からの眺め
山頂からの眺めを暫し楽しんだのち、下山を開始する。初見の花~フモトスミレ~に出会ったとは言え、本命はこれから。以前は山頂の神社近くに "カッコソウ"自生地があったのだろうが、現在は別のところに移植・保存・管理されているようだ。(看板の桐生岳とは鳴神山の別名?)
それは、・・・・・この先!!
ヒメイワカガミ
山頂の直下に ~ヒメイワカガミ~ の看板。これも初見の花(正確には、植物としては葉や実をみているが、花だけは初めて)。志賀高原でイワカガミに似ているが、鋸歯の様子が異なる葉をみている。
これがヒメイワカガミだろう。うすピンク白色の花があると言うが、ここのは何色の花なんだろうか。そんな思いがあったので、この出会いがたのしみだった。
ヒメイワカガミ
綺麗な純白の花が咲いている。調べてみると、東北地方~関東北部地方に分布し、花序に1~4個の白色の花を付けるのが基準型と言うことがわかった。
椚田峠 到着 (10:30)
カッコソウまで3分
カッコソウ
環境省レッドリストの絶滅危惧種1Aに剪定された後、平成24年から「絶滅の恐れのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称:種の保存法)」の国内希少野生動植物に指定される。
サクラソウ科 サクラソウ属 カッコソウ
学名:Primula kisoana var. kisoana
初見の花 ~カッコソウ~
サクラソウはかつては山一面がピンク色になったと言われるほど、足尾山地の山で見られたと言われています。学名の" kisoana" は木曽(長野県の地名)の意だそうです。
ルイヨウボタン
メギ科ルイヨウボタン属の花。サンカヨウやイカリソウに近い植物です。
ヒトツバエゾスミレ(葉)・・・?
これも "初見の植物" です。エイザンスミレの変種。エイザンスミレは細く切れ込んだ葉ですが、このスミレは葉が1枚に単葉化しているのが特徴。エゾスミレは叡山数みれの別名。
木の葉を初め見たときは、"ナルカミスミレ" と思いました(ナルカミスミレはヒトツバエゾスミレの白色花に付けられた名前)。
現地のボランティアの方に写真を見せたところ、
「ナルカミスミレはないですね」
と言われてガッカリしました。純粋な白花種(ナルッカミスミレ)は、今は見られないのかも知れないと思いました。
コアジサイの群生地
コアジサイ
昨年の果実と今年出た葉。花を6月頃に咲く。"シバアジサイ"と言う別名があるようですね。
☆☆☆☆☆ 参考 ☆☆☆☆☆
コアジサイの花 (草津2022年6月)
カッコソウ等を見た後、昼食をとり、現地ボランティアの方々といろいろ話をして来ました。その後、椚田峠まで上がって赤芝登山口経由で駒形登山口まで戻ります。
キケマン
本日最後の"初見の花" ~~ヒイラギソウ~~
シソ科 キランソウ属 "ヒイラギソウ”
キランソウ
今回のトレッキングの最後は、群生地に咲く初見の花~ヒイラギソウ~でした。キランソウも所々に咲いていましたが、両者ともにキランソウ属の植物です。
12:35 駒形登山口に戻ってきました。登山口付近には暖かな陽射しを受けて"フジ"の花が満開となっていました。
3時間17分(食事・休憩等を除いて)のトレッキング。今回は初見の花を見るのが目的でしたが、カッコソウやヒメイワカガミなどの花に出逢えた楽しい旅となりました。
次回は・・・どこを歩こうかな・・・?
ご訪問ありがとうございました。
タグ:202305
畑は電柵もしています。
昔は考えもしなかったことです。
by 夏炉冬扇 (2023-05-06 20:29)
こんにちは。皆様、ご訪問ありがとうございます。
久しぶりにUPいたしました。今年の春は天候が安定しなかったので(現在も)、畑の仕事がうまく運べませんでした。
枝豆も寒さのせいで、芽が出なくて困りました。やっとキュウリやトマトなどの苗の根が張ってきました。
夏炉冬扇さん:"電柵"で囲っているんですね。イノシシがあばれているんでしょうか、困りますね。朝晩の寒さが厳しい日もあって、播いた種の発芽がおもわしくありません。特にオクラとゴーヤが出遅れています。
ご訪問ありがとうござい
わびすけさん
xml_xslさん
tom_itomiさん
Kazu-kun2626さん
by michi (2023-05-07 14:01)
御地の山はまだ春浅き感がしますが、トレッキング径も整備されて気持ちがいいですね。
いずこも、鹿の食害に悩まされていますね。
朝ドラ、牧野博士の「らんまん」に誘われて、バイカオウレンの苗を手に入れてみました。
種も採れましたが、発芽は来春までのお預けです^^
by Baldhead1010 (2023-05-07 15:52)
こんにちは^^
新緑が美しいですね♪
カッコソウは葉が大きいですね。
お花はサクラソウとあまり変わらないように見えます^^
フモトスミレ、見てみたいお花です。
ヒイラギソウの群生も見事ですね。
by いろは (2023-05-07 16:09)
色々な山野草に出会えるのですね。
山野草はやはり登山の途中で見つけると
感動も大きいでしょうね。
by yoko-minato (2023-05-07 16:32)
春の花を楽しむ半日の遊歩(200mの高低差付き)は楽しかったでしょうね~マムシグサは兎も角、ウラシマソウの糸をしっかり見たこと無いです。
カッコソウ当然初見です!播州でもシカやイノシシ除けに電柵が張られていますが草が伸びると漏電するので手入れが大変らしい。シカは跳躍力が凄いのでネットは背丈より高いです。
by OJJ (2023-05-07 16:34)
今の時期は山を歩けば写真のようないろんな花に
出会えるので楽しいですね。沢山出会いましたね。
カッコウソウは普通のサクラソウより小さめかな?。
by お散歩爺 (2023-05-07 17:09)
カッコソウって初めて聞きましたが、不思議な名前ですね。
by Mitch (2023-05-07 17:28)
ご訪問 & コメントありがとうございます.
今朝から雨が降り続いていて寒いです。午後を過ぎてからやっとやみましたが、相変わらず気温は上がりません。
Baldhead1010さん:“牧野博士”のドラマ、人気がありますね。明日が名士ですね。私もじっくりと見ています。バイカオウレン、開花が楽しみですね。
いろはさん:鳴神山を歩いた後、赤城自然園に寄ってきました(おかげで、当日は22,000歩となりました)。ヒイラギソウやシラネアオイなどの群生が楽しめました。
yoko-minatoさん:特に早春の山野草は、春を待ちわびたぶんだけうれしいものですね。
OJJさん:“ウラシマソウ”とは、ぴったしの名前をつけたものですね。釣り糸が探すときの頼りです。
お散歩爺さん:花は同じような大きさ(か、少し大きい)ですが、全体としては普通?のサクラソウより少し小ぶりかな・・・? 山野草との出会い、中でも初見の花との出会いうれしいですね。
Mitchさん:和名を“羯鼓草”(雅楽で使われる打楽器で、鼓の一種)や“勝紅草”(濃い紅色をしている花)などと言うようですが、名前の由来は諸説あって、はっきりと市内とのことですよ。
ご訪問ありがとうございます。
斗夢さん
グリーンさん
mayuさん
enosanさん
絵瑠さん
ヤッペママさん
ぼんさんさん
by michi (2023-05-08 15:48)
山に入ると深緑が気持ちいい季節になりましたね。
カッコソウは初めて見ました。大切にしたいですね。
ルイヨウボタンは私も先日見てきました。
ツツジや山野草が咲いて山は花盛りですね。
by tochimochi (2023-05-08 20:21)
tochimochiさん:ご訪問ありがとうございます。“新緑”と“深緑” いい季節ですよね。
by michi (2023-05-10 12:04)
カッコソウ、初めて拝見しました。
鳴神山も知りませんでした。いろんな花が見られる山ですね。
3時間ちょっとの歩きは程々でいいですね。!(^^)!
by Jetstream (2023-05-10 12:26)