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尾瀬ヶ原Flower-トレッキング [ハイキング / トレッキング]

初夏の尾瀬を歩く ~尾瀬ヶ原~アヤメ平~

10-1尾瀬ヶ原・至仏山.jpg

尾瀬ヶ原の南西の端~山ノ鼻付近より~至仏山を眺める

梅雨のまっただ中の7月初旬、晴れ間を狙って尾瀬を歩いた一昨年の至仏山、昨年の燧ヶ岳と3年目の今年は尾瀬ヶ原ーアヤメ平を選んだ。今回は ”尾瀬の湿原に咲く花” を見ようと、天気予報を見ながらの計画だった。


当日歩いたコース

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ヤマレコGPS記録から ~ルート~
鳩待峠(S) ー 山ノ鼻 ー 上ノ大堀川橋 ー 牛首分岐 ー  下ノ大堀川橋 ー 尾瀬ヶ原 ー 竜宮十字路 ー 長沢ノ頭 ー 土場 ー 富士見田代 ー アヤメ平 ー 中原山 ー 横田代 ー 中ノ原 ー 鳩待峠(G)  
   出発時刻/高度  : 05:39 / 1592m    到着時刻/高度    : 14:30 / 1593m
   時間(含休憩62分): 8時間50分      合計距離            : 16.85km
   最高点の標高     : 1967m         最低点の標高       : 1401m
   累積標高(上り) : 582m            累積標高(下り)  : 575m
10-3GPS標高記録s.jpg
ヤマレコGPS記録から ~標 高~


当初の計画は、牛首分岐からヨッピ吊り橋ー東電小屋ー見晴をまわって竜宮十字路まで戻り、アヤメ平に向かう予定だった。熊さんの出没情報があったり、体力に自信がなくなってきていることなどから、早めに竜宮十字路から富士見平・アヤメ平に無化ことにした。


今回と、次回の二回に分けてUpします。


宜しかったら・・・・・続きをご覧下さい

 

☆☆☆☆☆ 尾瀬ヶ原Flower-トレッキング ☆☆☆☆☆

その1 ~ ~尾瀬ヶ原~~

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鳩待峠出発(標高1,591m)

a.m.5:40頃出発。山ノ鼻までは1時間くらい。一昨年に ”至仏山 Flower ー トレッキング” で歩いているコースをたどる。花は少ないだろう。

    ”至仏山 Flower ー トレッキング”・・・・・こちらをご覧下さい


 

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ハクサンシャクナゲ (ツツジ科)



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オオレイジンソウ(キンポウゲ科)

 

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ヤマオダマキ (キンポウゲ科)


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山ノ鼻ビジターセンター ツキノワグマ出没情報

標高差約200mを一気に下ると、尾瀬ヶ原の入口山ノ鼻に到着。至仏山は鳩待峠から登ることも出来るが、山ノ鼻からは登ることが出来る。至仏山頂ー山ノ鼻は一方通行(山頂から山ノ鼻には下りれない)になる時期があるので注意が必要。開花情報を聞いて、山ノ鼻をすぐに出発。



14-09山ノ鼻.jpg

6:40頃 山ノ鼻(標高1,410m)

標識は”至仏山・尾瀬ヶ原”の分岐点。至仏へは、標識の左方向へ進む。暫くは尾瀬ヶ原の湿原を歩くことになる。私達は、反対の右~尾瀬ヶ原~方向に歩く。



13-4山ノ鼻クマ踏跡.jpg何かの踏み跡・・?

山ノ鼻出発直後、牛首方面からのハイカーと出会う(上の写真の木道で)。昨日、ここで熊さんを見た(?)とのこと。これはそのときの踏み跡みたいだ・・・”ヤバイ!”


でも、けっこうハイカーがいるので大丈夫だろう・・・・。鈴(大小2個)用意してあるのであわてて、音が出るようにして歩く。



14-10尾瀬ヶ原南端入口山ノ鼻.jpg

尾瀬ヶ原の南西端~山ノ鼻付近~から至仏山を見る

背後の中央部にそびえるのが、一昨年登った至仏山(標高2,228.1m)。このFlower-

トレッキングでは、超塩基性の蛇紋岩地特有の高山植物を堪能することが出来た



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ホソバキソチドリ (ラン科)


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湿原の中に・・・・・菖蒲の仲間が目立つ



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カキツバタ (アヤメ科)



14-14ツルコケモモ.jpg 14-14トキソウ.jpg

ツルコケモモ(ツツジ科)   トキソウ(ラン科) 

”トキソウ” と、もう少し赤が強い ”サワラン” はこの後の湿原でもたくさん咲いていた。これらのランは小さいが、広い湿原でもけっこうよく見える。



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ミヤマカラマツ (キンポウゲ科)



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コバイケソウ (ユリ科)


15-11上ノ大堀川橋手前・至仏山s.jpg

上ノ大堀川橋手前からの ~大パノラマ①~ 

歩いてきた方向を振り返る。正面の木道の先は山ノ鼻。その背後の山は至仏山。手前に尾瀬ヶ原の湿原と地塘群が広がる。湿原の両端には白樺の白い幹が見える・・・”尾瀬ヶ原の絶景”。


進行方向を見ると、・・・

15-13上ノ大堀川橋手前・燧ヶ岳s7h20.jpg

上ノ大堀川橋手前からの ~大パノラマ②~

正面は・・・昨年登った”燧ヶ岳(標高2,356m)”

”燧ヶ岳 フラワートレッキング”は・・・・・こちらをご覧ください


16-11sウラジロヨウラク.jpg

ウラジロヨウラク(ツツジ科)


16-12ガクウラジロヨウラク.jpg

ガクウラジロヨウラク(ツツジ科)

一枚上の画像(左下円内)と比べて見てください。花のがく片の長さがかなり違います。ガクの長いほうを”ガクウラジロヨウラウ(萼裏白瓔珞)” と分けているようです。尾瀬には、この二種類が咲いています。



16-13モウセンゴケ.jpg16-13ナガバノモウセンゴケ.jpg  

モウセンゴケ          ナガバノモウセンゴケ

いずれも”モウセンゴケ科”の食虫植物。左のモウセンゴケの後にある”逆U字”の長い茎のようなものは”花茎”で先端の丸い部分は咲く前の蕾で、白い花が咲きます。


尾瀬には・・・モウセンゴケの仲間が

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サジバモウセンゴケ (モウセンゴケ科)

”匙(さじ)”の形をしているのが特徴。モウセンゴケサジバノモウセンゴケの自然交雑種と言うことです。

 


17-11尾瀬ヶ原シラカバ.jpg

絶景 ~尾瀬ヶ原とシラカバ林~  

上ノ大堀川橋殻の眺め。右端に流れているのが"上ノ大堀川"だろうか。橋の上から綺麗な流れがのぞける。

17-11清流スギナモ.jpg上ノ大堀川の流れ

画像した部分は"スギナモ"がユラユラと揺れている。



18-11牛首分岐s_29.jpg

牛 首

牛首分岐は山ノ鼻から歩いてくると、ヨッピ吊橋ー東電小屋と竜宮十字路ー見晴の分岐に当たる(上画像では右方向から歩いてきたことになる)。当初計画は"ヨッピ吊橋"だったが、予定を変更して"竜宮十字路"へ向かう。



19-1下ノ大堀川橋・至仏山G-_27-2.jpg

下ノ大堀川橋付近からの大パノラマ① ~尾瀬ヶ原 と 至仏山~


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下ノ大堀川橋付近からの大パノラマ② ~尾瀬ヶ原 と 燧ヶ岳~


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シロバナニガナ (キク科)


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オゼタイゲキ (トウダイグサ科)

ハクサンタイゲキの変種で尾瀬ヶ原の特産種で、和名は "尾瀬大戟"。大戟(タイゲキ)はナツトウダイに似た中国産の植物で、この類を総括して使う名前という。



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イワウチワ (ミツガシワ科)



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リュウキンカの果実 (キンポウゲ科)



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ヤナギトラノオ (サクラソウ科)

初見の花。和名~柳虎の尾~は、葉がヤナギに似て、花穂がオカトラノオに似ていることから着いたという。


20-8コタヌキモ1.jpg

コタヌキモ (タヌキモ科)

初見の花。尾瀬ヶ原。牛首付近で見られると言うことから楽しみにしていた。ここ一カ所でしか見ることが出来なかった(とてもラッキーとしか言い様がない)。



21-1竜宮十字路・燧ヶ岳G-_36.jpg

竜宮十字路(標高1,404m)から ~燧ヶ岳~

花と景色を楽しみながら歩いたので、予定より時間(鳩待峠を出発してから約3時間)がかかってしまった。ここで遅い朝食をとって、長沢新道を富士見平へ向かう。


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オオバミゾホウヅキ (ハエドクソウ科)


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サワラン (ラン科)

山ノ鼻の標高は1,410m。竜宮十字路は1,404m。ほとんどフラットな湿原を歩いてきたことになる。花を、そして尾瀬ヶ原の湿原と背景の山々を見ながら歩いてきた。


尾瀬特産の花や初見の花、ラン科の綺麗な花、などなど・・・。至仏山や燧ヶ岳とは違った花と出会うことが出来たことに満足している。


朝食後は・・・・・富士見田代ーアヤメ平ー横田代・・・をまわる。


最高標高は中原山の1,968.9mなので、約600mは登ることになる。標高の高い分、尾瀬ヶ原では終わった花が少しは咲き残っているかも知れない。食後はそれを期待して、頑張ろう。



ご訪問ありがとうございました。


  次回  

尾瀬ヶ原Flower-トレッキング ☆☆☆☆☆

その2 ~ ~アヤメ平~~



ご訪問お待ちしています。




タグ:202307
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コメント 12

夏炉冬扇

♪はるかな尾瀬。メッカですね。
by 夏炉冬扇 (2023-07-11 21:22) 

michi

おはようございます。相変わらず蒸し暑~い梅雨空が続きます。今日も一日"雨マーク”が出ています。が、現在の空には雨雲が見当たりません。

ご訪問 & コメントありがとうございます。
夏炉冬扇さん:尾瀬3年連続で歩きました。山(至仏山&燧ヶ岳)が終わり、今年は"湿原の植物散歩”でした。普段見られない花がたくさんあって、楽しいトレックキングとなりました。

ご訪問ありがとうございます。
侘び助さん
xml_xslさん
斗夢さん

by michi (2023-07-12 06:30) 

お散歩爺

尾瀬やほかの湿原にも沢山行ったので
花々を見ると懐かしいです。
檜枝岐で行きつけの宿の親父は熊にやられて大怪我でした。
爺は古峰ヶ原湿原で熊に吠えられて車まで逃げ惑ったりしました。
by お散歩爺 (2023-07-12 08:04) 

michi

お散歩爺さん:大変だったんですね。わたしは、熊さんを身近で見たのは一回だけです。それも川の反対側だったので、怖くはなかったです。最近、熊さんとの遭遇があちこちで報道されているので、山歩きが心配になってきたいます。

ゆるりさん:ご訪問ありがとうございます。

by michi (2023-07-12 09:43) 

kousaku

尾瀬は珍しい花が沢山咲いて居りますね、中でも好きなヤマオダマキがお気に入りなんですよ。
by kousaku (2023-07-12 09:52) 

OJJ

♪♬ 夏が来れば思い出す~ 遥かな尾瀬~ 遠い空~ 尾瀬は遠いです!到底数えきれない夏の花に会われて結構ですね~
家内は突然の豪雨,降雹で水芭蕉の葉っぱはボロボロ、歩道まで水に浸かって・・・ ひのえまた・・なんで読めるんや?
by OJJ (2023-07-12 10:19) 

Baldhead1010

標高1400mといえば平地より10度近く気温も低いので、行動しても大して大汗にもならず気持ちが良いでしょうね。
早く梅雨が上がってくれて真夏の湿気の少ないお天気になってほしいです。
by Baldhead1010 (2023-07-12 10:24) 

いろは

こんにちは^^
尾瀬ヶ原は到頭行くことが出来ませんでした^^
ヤマオダマキが美しいですね♪
ホソバキソチドリは湿原で会うと嬉しくなります。
ヤナギトラノオは初めてです。
素敵な風景に涼しさを感じます。
by いろは (2023-07-12 16:47) 

Mitch

素晴らしい高山植物たち、目の保養になりました。
先日日光白根山のロープウエイ山頂駅周辺を歩きましたが、
体力の衰えを思い知らされました^^;
by Mitch (2023-07-12 17:33) 

夏炉冬扇

コメント入れ、ご苦労様。
時折ありますね、そういう時が。
今朝は暑くなりそうな気配です。
by 夏炉冬扇 (2023-07-13 07:29) 

michi

おはようございます。”線状降水帯”、の被害があちこちで発生していますね。梅雨の末期の大雨被害が心配になります。

kousakuさん:鳩待峠付近で見たヤマオダマキの色が綺麗だったです。いい時期に撮れたと思います。

OJJさん:檜枝岐は、昔ですが職員の旅行で民宿に泊まりました。そのときの食事に”サンショウウオ”が出たのを思い出しました。それも、夕と朝の二回。

Baldhead1010さん:湿原のあるところは遮るものがないので、普通なら暑いはずでしょうが、さすが高地涼しかったです。

いろはさん:ヤナギトラノオは私も初見の花で、名前は帰ってから調べてわかりました。”虎の尾”の感じが出ていますね。

Mitchさん:”体力の衰え”。私もそうなんですよ。17Kmと言う距離、初めはどうかな?と、思ってましたがなんとか帰りのシャトルバスに間に合いました。

夏炉冬扇さん:済みません、ありがとうございます。昨日は雨と蒸し暑さに。今日は曇りと蒸し暑さに・・。梅雨の末期に近づいているので仕方ないと諦めていますが、身体がだるいです。

ご訪問ありがとうございます。
okina-03さん

TakeZeeさん

風の又三郎さん

kameさん

芝浦鉄親父さん

グリーンさん

kazukun2626さん

てんてんさん

向日葵さん

ぼんさんさん


by michi (2023-07-13 09:24) 

tochimochi

尾瀬ケ原、良いですね。
あれだけ広い湿原はここしか見られないでしょう。
モウセンゴケやイワウチワ、サワランを久し振りに見せていただきました。
此方は暑い日が続いてますが、涼しかったですか。
by tochimochi (2023-07-13 15:07) 

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