5- “魔女の爪” [初見の花]
☆☆☆☆☆☆ アルプスやピレネーで 初めて出会った キキョウの仲間 ☆☆☆☆☆☆
2016年 チロルアルプス ホッホゼルデン高原を歩く
~キキョウ科 タマシャジン属の花~
ヨーロッパアルプスやピレネー山脈のトレッキングには、日本の高山植物の仲間に出会うことがあると言う楽しみがある。国内では園芸店でしか見られない植物が道沿いで何気なく咲いている。見たこともない花に出会うこともある。その中から “キキョウの仲間” を取り上げます。
宜しかったら ・・・・・ 続きをご覧下さい。
☆☆☆☆☆☆ キキョウ科 タマシャジン属 ☆☆☆☆☆☆
タマシャジン属 hemisphaericum ~フィテウマ ヘミスファエリクム~
花の名前は、主に「高山植物ポケットガイド~スイスアルプス~」、ネット検索などで調べたものです。和名がないものは学名をそのまま載せます。同定間違いもあるかと思いますがお許しを!。
草原や乾燥地によく見られる。線形の葉が根元から束生する。
魔女の爪
青紫色で長さ1.5cmほどの管状花が集まり球状の花(花冠)をつくる。管状花の形から「魔女の爪」と呼ばれている。日本ではタマシャジン属の他の仲間も含めて “タマシャジン” として流通しているらしい。
中には、左のような花色もある。
Topの写真はチロルアルプスのホッホゼルデン高原をトレッキングしたときのもの。アルプスの山並を背景に広大な草原が広がり、所々に“魔女の爪”のような 背の高い草花が立ち上がっていた。
タマシャジン属 betonicifolium ~フィテウマ ベトニキフォリウム~
“魔女の爪” と同じような(細長い)管状花の集まり、次第に成長して細長い花(花冠)となっている。
細長い花冠は下の方から上に向かって枯れていく。
管状花の色が薄い。この花は、これから青色が濃くなり細長い花冠となっていくのだろう。
タマシャジン属 globulariifolium ~フィテウマ グロブラリイフォリウム~
この花を見たときは、なんの仲間かな?と思った。キキョウ科タマシャジン属の仲間とは思えなかった。
6~7cm程の草丈に比べて、花の部分が大きくアンバランスな花。初めて出会ったときは面白い花としかみなかった。帰ってから図鑑で調べると、管状花は確かにタマシャジンの仲間のように見えた。
☆☆☆☆☆☆ キキョウ科 ホタルブクロ属 ☆☆☆☆☆☆
ホタルブクロ属 cenisia ~ カンパニュラ ケニシア~
岩場の隙間に少しだけある “土壌” の部分に、密集して咲いている淡青色の小さな花を見つけた。
釣り鐘型の花は5つに深裂しているが、ホタルブクロ属のイワギキョウやチシマギキョウによく似ていると思った。
アルカリ土壌で、きめの粗い岩場に張り付くように生育している。
2018年のトレッキング ~チェルヴィニアの街から望むモンテチェルビーノ~
イタリアのアオスタ州はスイスとフランスに隣接。街の北側にアルプスの山並が連なる。“モンテチェルビーノ(右端)” はスイスでは “マッターホルン” と呼ばれている。ちょうど裏側から眺めていることになる。
アオスタ州・フレイダ峠 (右端にモンテチェルビーノが覘いている)
アオスタ州のトレッキングでは、タマシャジン属のベトニキフォリウムやグロブラリイフォリウム、ホタルブクロ属のケニシアなどを、標高2,500mの岩場で見ることができた。
ホタルブクロ属 ミヤマツリガネソウ ~カンパニュラ バルバタ~
ヨーロッパの高山や寒帯に生育する多年草。礫がちの草原や岩の隙間などに生育する。写真の花はダブル咲きに見える。
ベル形の花でホタルブクロによく似ているが、花冠の口に白色のひげがある。
花の色は淡青色~薄紫色が多いが、写真のように白色のものもある。
2017年のピレネー山脈トレッキング ~ミラドール展望台~
スペインのアイギストルテス国立公園では、標高2,180mのラテラ湖から1,930mにあるマウシリ湖まで下る。このトレッキングでは、“魔女の爪”の他にヤツシロソウやミヤマツリガネソウなどのキキョウ科の花をたくさん見ることができた。
キキョウ科の タマシャジン属 & ホタルブクロ属の仲間の花を見ていただきました。
初めての場所で、初めて目にした花です。
まだまだ・・・・・初見の花はたくさんあります。
・・・・・次回以降もご覧いただければと思ってます。
ご訪問ありがとうございます。
タグ:202001
おはようございます^^
お花の名前が難しくて覚えられないですが^^ このなかの2~3はわたくしも見たことがあります。
紫も良いお色ですね。
by mimimomo (2020-01-30 08:01)
アルプスの世界なんてもう夢の夢^^
此処でしっかりトレッキング気分になりましょう( `ー´)ノ
最初の魔女の爪・・・彼岸花の色違いかと思いました??
by 侘び助 (2020-01-30 11:24)
こんにちは^^
一番初めのタマシャジンは鉢で育てています^^
意外と丈夫です。
カンパニュラ ケニシアは可愛いお花ですね。
ミヤマツリガネソウが可憐でとても素敵です!
by いろは (2020-01-30 16:48)
こんばんは。久しぶりに、天気予報で雪マーク(私の済んでいる地域、時々雪、一時雪)が出てきました。それも2月に入ってからです。
mimimomoさん:私も、花の名前はもう頭に入りません。和名がないんですから、“〇〇の仲間”くらいですね、仲間と話をするときは。
侘び助さん:“魔女の爪”はいいネーミングです。覚えやすくていいですね。
いろはさん:やはり、“タマシャジン” で流通していましたか。特徴のある花ですね。私は、フィテウマ グロブラリイフォリウムやカンパニュラ ケニシアの花が、とても気に入ってます。
ご訪問ありがとうございます。
ストックンさん
kameさん
ゆるりさん
ぶらり爺さん
by michi (2020-01-30 17:03)
花々はどれも種類があると思いますが、
このようなキキョウもあるんですね。
いろんな花々が楽しめましたね。
by 旅爺さん (2020-01-30 17:32)
最初の花は、色はちがうけれど、彼岸花に似てますね。
みんな色がきれい。
by 夏炉冬扇 (2020-01-30 18:22)
高山に咲く花はどれもお色が鮮やかですね。
梅が散り始めました。
by Baldhead1010 (2020-01-31 04:20)
高山には汚れた感じの少ないきれいな花が見られますね^^
キキョウのような花、ヒガンバナのような花、楽しめました^^
by Mitch (2020-01-31 17:50)
こんばんは。雨や霙の降る 寒~い一日でした。
新型コロナウイルス広がってますね(早く収束して欲しい)。
旅爺さんさん:このキキョウの仲間にはいろんなものがあるんですね、私も初めて知りました。
夏炉冬扇さん:“ヒガンバナ” ですか。似ているような、違うような・・・。“爪” が面白いですね。
Baldhead1010さん:梅がもう散り始めたんですか。そう言えば、桜前線にも変化がありそうですね。
Mitchさん:高山の花なので、小さいものがけっこう多いです。でも、花は綺麗ですね。
ご訪問ありがとうございます。
絵留さん
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プリスキラさん
テリーさん
ピストンさん
by michi (2020-01-31 18:38)
スイスアルプスには度々お出かけになってますね。
フィテウマ ヘミスファエリクムはマツムシソウに似てますね。
その他も日本で見るのと似ていて見入ってしまいました。
by tochimochi (2020-02-07 20:14)
tochimochiさん:こんばんは。キキョウ科の仲間には、日本の花と似ているものがけっこうありましたね。
昨日~今日は今季初めての積雪がありました。と言っても、今は地面が出ています。もう少し冬が続きそうですが、来週はまた暖かくなるようですね。
ご訪問ありがとうございます。
ハマコウさん
水郷楽人さん
ネオ・アッキーさん
koh925さん
さとしさん
by michi (2020-02-07 21:41)